「Y染色体」喪失でリスク高く 心不全1.8倍、大阪公立大

男性のY染色体の喪失と心疾患の関係について説明する佐野宗一大阪公立大特任講師=14日午後、大阪市
男性のY染色体の喪失と心疾患の関係について説明する佐野宗一大阪公立大特任講師=14日午後、大阪市
2022年07月15日
共同通信共同通信

 大阪公立大などのチームは14日、加齢により性染色体のうちY染色体が一定の割合以上失われた男性は、心疾患で死亡するリスクが高まる傾向があると米科学誌サイエンスに発表した。通常の人に比べて心不全は1.8倍という。チームの佐野宗一大阪公立大特任講師(循環器内科)は「染色体の喪失をつかめば、特定の病気になる危険が高い人の発見につながる」としている。

 チームがY染色体の喪失と心不全などの関係を調べたところ、血液細胞の40%以上でY染色体が失われると、失っていない人に比べて心不全のほか、高血圧性心疾患による死亡率が3.5倍になることが分かった。

共同通信共同通信

国内外約100の拠点を軸に、世界情勢から地域の話題まで、旬のニュースを的確に、いち早くお届けします。

https://www.kyodonews.jp/