渡り鳥、2000キロを行き来 絶滅危惧種のガン、経路を初確認

発信器を装着したシジュウカラガン=2021年12月、秋田県大潟村(山階鳥類研究所提供)
発信器を装着したシジュウカラガン=2021年12月、秋田県大潟村(山階鳥類研究所提供)
2023年05月22日
共同通信共同通信

 「日本雁を保護する会」などは22日、絶滅危惧種のシジュウカラガンに発信器を装着して追跡する調査をした結果、越冬地の宮城県北部と、繁殖地の千島列島との間約2千キロを行き来する経路を初めて解明したと発表した。今後、移動経路を詳しく分析し越冬地を広げるなどしてガンの個体数回復に取り組む。

 同会と山階鳥類研究所は2021年12月、秋田県大潟村で9羽のガンを捕獲し発信器を装着した。うち2羽が宮城県北部の平野で越冬し、22年春に千島列島・エカルマ島に移動、秋には再び宮城に飛来していた。

 夏にエカルマ島南東部に集中的に滞在していることから、主要な繁殖地とみられる。

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