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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4604】八鶴 都こんぶに合う日本酒(はちつる)【青森県】

2021.7.24 13:39
青森県八戸市 八戸酒類
青森県八戸市 八戸酒類

【E居酒屋にて 全6回の④】

 E居酒屋では「ちょい飲みセット」という企画を設けている。3種類の酒を60ML(たぶん)ずつグラスに入れ、お客さんに味比べ(利き酒)をしてもらおう、という趣向。その中に「ちょい飲み十四代セット」があった。嗅覚が並外れて敏感なちーたんが「十四代セット」に強い関心を示した。ならば、飲みに行こうじゃないか。

 当然、まずは「ちょい飲み十四代セット」から、だ。「十四代」の3種類セットをいただいたあとに飲んだのが「八鶴 都こんぶに合う日本酒」だった。

 人気駄菓子とお酒のコラボ企画がある。それによって生まれた酒は6種類あり、当連載では「近江ねこ正宗×すぐるビッグカツ」「春鶯囀×カットよっちゃん(酢イカ)」「窓乃梅×歌舞伎揚」の3種類を取り上げている。今回の「都こんぶに合う日本酒」も一連のコラボ企画の一つだ。醸造元八戸酒類のホームページは、このコラボ商品について、以下のように紹介している。

「この度、八戸酒類株式会社八鶴工場より大阪府の昆布菓子製造販売・食料品加工販売会社 中野物産株式会社(代表 中野盛正)が発売している人気の『都こんぶ』に合う日本酒『八鶴 都こんぶに合う日本酒』を発売致します。80年以上、愛され続けている旨スッパい酢こんぶ『都こんぶ』と“日本酒”のコラボレーション。日本の伝統的な嗜好品同士の、今までとは違った全国のユーザーに楽しんで頂く商品となりました。『都こんぶ』の旨みとの調和。ご一緒にお飲み頂くと食べ飽き、飲み飽きしない、“無限都こんぶ”の完成です」

 あいにく、E居酒屋には「都こんぶ」が無いとのこと。残念だが、酒だけでいただいてみる。

 ちーたん「香りを抑えている。酸を予感させる香りだ」
 酒蛙「たしかに」
 ちーたん「懐かしい味わい」
 酒蛙「昭和レトロクラシカルな味わい。旨みが少なく、水の如し。キレが良い。旨みを抑えているのは、都こんぶの旨みとの競合を避けるためだろう」
 ちーたん「単調な味。分かりやすい味だ」
 酒蛙「甘みは感じるが、旨み、酸、辛みを抑えている」
 ちーたん「ちょっと海っぽいね。ヨードっぽいよ」

 瓶のラべルには「都こんぶ味のお酒ではありません。都こんぶと一緒に飲むと、より美味しくお楽しみいただけます」と書かれている。「都こんぶ味のお酒ではありません」が笑える。

 ラベルのスペック表示は「アルコール分15度、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール、製造年月19.9」。この酒はなんと普通酒スペックだったのだ。

 酒名「八鶴」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「江戸時代に八戸藩を治めていた南部氏の家紋『向かい鶴』と、八戸の地名『八』を掛け合わせ『八鶴』と命名されました。また、現在も使われている漢字の『八鶴』の文字は、日本画の巨匠であり大の酒好きとして有名な、横山大観の筆によるもので、『飲んだこともない酒の字を書けとは、見たことのない風景を描くがごとし』と言われ筆書き料として清酒4斗樽を送ったと伝わっています」

酒蛙

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