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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4555】町田酒造 純米吟醸55 山田錦 生酒 直汲み(まちだしゅぞう)【群馬県】

2021.4.29 18:14
群馬県前橋市 町田酒造店
群馬県前橋市 町田酒造店

【Z料理店にて 全6回の④】

 近所のZ料理店に顔を出す。「うちは居酒屋じゃないんだからね。居酒屋みたいにいっぱいの種類の酒を置いてないんだからね」と言いながらも、予約すると、わたくしが飲んだことがないだろうお酒を数種類さりげなく用意してくれる。その心意気がうれしく、2カ月に1回のペースで暖簾をくぐっている。

「福小町」「開運」「山本」に続いていただいたのは、「町田酒造 純米吟醸55 山田錦 生酒 直汲み」だった。町田酒造店のお酒は当連載でこれまで、6種類を取り上げている。今回のお酒は、直汲みシリーズ3作目とのことで、直汲みは以前、「町田酒造 特別純米55 直汲み 無濾過生酒」(当連載【1610】)を取り上げている。

「直汲み」とはタンクを経由しないで、新鮮なしぼりたてのお酒を直接瓶詰めすること。空気にほとんど触れることないため、新鮮な風味を味わえる特長があり、昔は蔵人しか味わえなかったお酒だった。さて、いただいてみる。

 酒を注ぐとグラスに気泡がいっぱい付く。ガスが充満している証左。舌先がガスのチリチリとした刺激を感じる。フレッシュ感満載だ。メロン的な含み香。ふんわり、ふくよか、やわらか、やさしい口当たり。甘みと旨みと酸、それに苦みが出ており、甘旨酸っぱい味わいで、非常にジューシー。甘みと酸を、ふんわりしたやさしいナニカが包み込むイメージだ。実にやさしいお酒、そして飲み手をやさしい気持ちにさせてくれる。余韻は辛みがわずか。軽快感があり、キレが良い。きれいで、透明感がある。モダンタイプのライトボディ~ミディアムボディ辺りに分類される、とおもう。

 表ラベルには「群馬県前橋市蔵元」と大書され、地元前橋市にプライドを持っていることがうかがえる。また、壜の裏ラべルのスペック表示は「兵庫県産 山田錦100%使用、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、アルコール16度、精米歩合55%、濾過 無濾過、日本酒度-1、製造年月2021年2月」。

酒蛙

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