〝凍ったニンニク〟に白熱 台湾の総統選挙戦

民進党の集会で、巨大スクリーンに表示された「凍蒜(凍ったニンニク)」の文字。「ドンスァン」の掛け声で会場全体が熱気に包まれた=2020年1月6日、台湾・雲林県
民進党の集会で、巨大スクリーンに表示された「凍蒜(凍ったニンニク)」の文字。「ドンスァン」の掛け声で会場全体が熱気に包まれた=2020年1月6日、台湾・雲林県
2020年02月09日
共同通信共同通信

 4年に1度の総統選挙の投開票を11日に控えた台湾を、当選を意味する〝凍ったニンニク(凍蒜)〟の掛け声が熱くしている。
 選挙戦は台湾独立志向の与党、民主進歩党(民進党)の候補で現職・蔡英文総統と、親中路線の最大野党、国民党の韓国瑜氏の事実上の一騎打ちだ。
 今月初めに台湾南部で行われた選挙集会。会場に出店した屋台から臭豆腐の独特な香りが漂う中、巨大スクリーンに「凍蒜」の二文字が表示されると、会場から「ドンスァン! ドンスァン!」と一斉に声が上がった。台湾語で「当選」の発音「ドンスァン」に近い音の漢字を当てた〝凍蒜〟。選挙戦が最終盤を迎えた各地で叫ばれるスローガンだ。
 選挙カーが街中を駆け回る「掃街」。車上の候補者がマイクで支持を訴えると、沿道の人たちは爆竹を鳴らして盛り上げる。
 蔡氏はアニメ風に自身が描かれたボードや、大型モニターを集会に用いて、若い世代にも親しみやすい選挙活動を繰り広げる。
 一方の韓氏は保守層を中心に支持を訴える。訪問先の寺院を出ると、待ち受けた人たちにもみくちゃにされながら熱烈に歓迎された。
 有権者の審判が下る日まであとわずか。〝凍ったニンニク〟を手にするのは果たして―。(写真と文 武隈周防・共同通信写真映像記者)

*写真・記事の内容は2020年1月9日までの取材を基にしたものです。