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言葉の戦争下、平穏な日常 包囲網狭まる北朝鮮・平壌

2017.10.3 0:00 共同通信

 「ロケットマン」「老いぼれ」。トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「言葉の戦争」を繰り広げる中、平壌では外の騒がしさとは裏腹に、市民が普段と変わらぬ平穏な日常を過ごしていた。

 晴れた日の午後、故金日成主席らの銅像が立つ市中心部の「万寿台の丘」には、記念写真に納まる新郎新婦の姿があった。「春と秋は結婚式のシーズン。記念撮影するカップルをよく見かけます」(女性市民)。

 街中の歩道では、子供たちが元気な歌声を響かせながら行進していた。「集団主義」などを養うために行われる課外活動の一環だという。少年が笑顔で掲げるプラカードには「ロケット(ミサイル)盟主国」の文字。国際社会から脅威と見なされる核兵器やミサイルも、ここでは「国を守る宝剣」と教えられる。

 国際社会の度重なる制裁強化により北朝鮮の貿易は大幅に制限され、ガソリン価格も急騰した。今のところ市民生活に目立った影響は見られないが、狭まる包囲網にいつまで持ちこたえられるだろうか。

 「ガソリンが不足しても原料の運送ができなくなるわけではない。背負って運んででも生産を続ける覚悟ができている」。歯科衛生用品工場の支配人、李英淑さん(50)は語気を強めた。(写真 共同通信写真映像記者・八田尚彦、文 平壌支局長・松本安二)

*写真・記事の内容は、2017年10月3日までの取材を基にしたものです