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独自の泳ぎで夢を追う パラ競泳のほのかさん

2020.1.22 12:01 共同通信

【カメラ目線】「パラアスリートの肖像」(2)

 名前、出身、年齢、競技の障害クラスも同じ―。岡部歩乃佳(おかべ・ほのか)さんと中道穂香(なかみち・ほのか)さんは、今年19歳のパラスイマーで親友同士。「2人のほのか」は、1年後に迫る本番への出場を目指し競い合っている。

 左右で大きさが違う水しぶきを上げ、岡部さんが得意の背泳ぎでぐんぐんと進む。生まれつき右腕の肘から先はない。「障害を隠さずに生きてほしい」との両親の思いを受け、4歳から水泳を始め実力を付けてきた。

 1日に4キロ泳ぎ、体に合った泳法を探る。左腕だけに頼ると後半に失速するのが課題だ。脚と肩の筋力を強化し、腕の回転数を増やすと記録が伸びた。「1秒でも速く泳げた瞬間がうれしい」

 集中した面持ちの中道さんが、長い両腕を伸ばし力強く水をかく。真っすぐ泳ぐのが目標だ。
右脚は先天的にない。つえを使う生活の中で鍛えられた上半身と腕の力を生かし、ハンディを補って泳ぐ。

 脚1本では体の軸が分からず、直進するのは難しい。練習で「無い右脚がある」というイメージを繰り返し体に刻むと、一直線に進む感覚がつかめてきた。

 「自分の体と向き合わないと前に進めない。それぞれの障害を乗り越えたい」 自分を見つめ、互いに認め合う2人。切磋琢磨(せっさたくま)しながら、大舞台を目指していく。

 (共同=仙石高記、泊宗之)

*写真と記事の内容は2019年8月9日までの取材を基にしたものです。