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暗闇に光るヤマネコの瞳
世界遺産目指す西表島で

夜明け前、まだ暗い森の中から現れた獣の瞳が光る。丸い耳、額の縦じまと隈取りのような模様。イリオモテヤマネコの姿をカメラが捉えた。沖縄県竹富町の<span class="keyword">西表島</span>にだけ生息し、絶滅が危惧される国の特別天然記念物。多様性のある環境を好むヤマネコが、周囲130キロメートルの島にいることは奇跡的ともいわれる。夜行性で人前にはめったに現れないが、道路上でフンや狩りの跡が見つかる。カメラの前に姿を現したのも、道から数十メートルの場所だ。人との接点となる道路では輪禍が絶えない。住民らが取り組む「やまねこパトロール」は2018年の調査で、時速40キロ制限の道路で半数を超える車両が速度超過と確認。この年は過去最悪の9件の事故が発生した。国は20年に鹿児島県の奄美大島、徳之島、沖縄島北部とともに<span class="keyword">西表島</span>の世界自然遺産登録を目指す。登録されれば観光客は倍増すると見込まれ、保護対策は待ったなしだ。町は人と野生動物との距離を適切に保つための新たな条例制定を検討している。30年以上、島の環境保護に携わってきたガイドの伊谷玄さんは「ヤマネコは<span class="keyword">西表島</span>の自然の象徴。人間と自然がどう共存していくか良いモデルケースとなりうる」と話す。(写真と文 <span class="keyword">金子卓渡</span>・共同通信写真映像記者)※写真・記事の内容は2019年5月21日までの取材を取材を基にしたものです。

共同通信