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【コロナで変わる日常】(37)ずっとこの部屋で コロナで在宅、期限なし

2020.10.25 7:07 共同通信

 4月1日、自宅でひとり、スーツ姿で待機する。数日前に届いたノートパソコンの画面に、社長があいさつする入社式の映像が流れ始めた。「頑張っていこう」―。

 ITサービスを手がける「トランスコスモス」(東京・渋谷)は、コロナの感染拡大に警戒感が高まった2月下旬以降、在宅勤務への切り替えを進めてきた。新入社員の池田知代(いけだ・ともよ)さん(24)も入社以来、横浜市の自宅で勤務を続けている。期限の定めはなく、現時点で出社の予定はない。

 「最初はうまくいくか不安だった」。オフィスを訪れたのはこれまでに2度。先輩や上司と対面で話す機会が少なく、人となりを知るのに苦労した。テレビ会議アプリを使っても、音声のみで顔が見えず、会話の実感が湧かないこともあった。

 8月から配属されたウェブサイト制作の部署では、顧客に効果的なデザインを提案するため、競合他社のサイトを比較する業務を担当。少しずつだがペースもつかめ、在宅勤務向きの仕事かなと感じ始めた。

 服装は自由で、ラフな格好だと作業に集中しやすい。家にこもらないよう休日は出歩き、趣味の写真撮影やカフェ巡りでリフレッシュする。

 先輩から「人でごった返しているよ」と聞いた会社のイメージは今もつかめない。先輩の〓(口ヘンに七)咤(しった)激励や同僚との雑談…。身近な触れ合いがほしいこともあるが、この環境を前向きに考えている。「離れて仕事をしていても、オンラインでいつでも気軽に相談できる。(コロナ収束に備え)今は語学力を磨きたい」

(共同=小向英孝)

*写真・記事の内容は2020年9月18日までの取材を基にしたものです。