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コロナ抗体保有の大規模調査開始 1万人、感染の広がり把握

2020.6.1 11:01 共同通信

調査開始に先立ち、公開された新型コロナウイルスの大規模抗体調査のデモンストレーション=1日午前、東京都板橋区
調査開始に先立ち、公開された新型コロナウイルスの大規模抗体調査のデモンストレーション=1日午前、東京都板橋区

 厚生労働省は1日、新型コロナウイルスの感染後にできる抗体を保有する人の割合を把握するため、1万人規模の調査を東京、宮城の2都県で始めた。大阪府でも3日から実施する。症状が出なかった人や回復した人も含めた感染の広がりを推定する狙い。

 20歳以上の住民をそれぞれ約3千人ずつ無作為に選んで同意を得た人から血液を採取し、ウイルスに感染した後の免疫反応で体内にできる抗体の有無を調べる。次に流行した時に感染する可能性がある人数の推計や、ワクチンの接種が必要な人数の試算に役立つと期待される。

 東京都では調査開始前、板橋区内の会場がメディア向けに公開された。受託する結核予防会(東京)の看護師がフェースシールドやマスク、手袋を着けて採血する様子を説明。健康診断の採血と同様の流れで、1~2分で終わった。協会の担当者は「感染の実態を知ることで、今後の政策に役立つと思う」と話した。

 宮城県名取市の検査場では、県結核予防会の看護師らが無作為抽出された住民の採血を実施。同市に住むアルバイトの男性(69)は「感染拡大期に具合が悪くなることは一切なかったが、調べてみたかった。自分のデータが世の中の役に立ってほしい」と語った。

 調査では製薬会社などが開発した3種類の方法を使い、一定量以上の抗体を持っているかどうかを基準に陽性か陰性かを判断する。