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霧島酒造、サツマイモの購入量減 焼酎原料、契約農家にコロナ影響

2020.5.30 22:02 共同通信

 本格焼酎メーカーの売り上げで7年連続首位の霧島酒造(宮崎県都城市)が、原料のサツマイモの2020年購入予定量を前年比で減らしたことが30日、同社への取材で分かった。新型コロナウイルスで飲食店休業が全国で相次ぎ、出荷が大幅に落ち込んでいるため。約1700軒ある契約農家は収入減や転作を迫られそうだ。

 同社は減少量の具体的な数字は明らかにしていないが、複数の関係者によると、購入取引先の各仲買業者に対し前年比約25%減を伝えたもようだ。

 霧島酒造によると、契約農家の大半は宮崎、鹿児島両県。売り上げ減少で19年12月に一度減量を決め、新型コロナの影響で今年4月に入り追加減量を決めた。

 宮崎県内の農業関係者によると、農家は8~11月の収穫時期に向けて既に3月に苗を植えたところもあった。追加減量の決定を受け、焼酎向けの加工用から生食用へ転作する農家もあるが、収穫用の機械が異なるため「多くは出荷できない加工用をそのままつくるしかない」(同関係者)。農家の減収は、19年から始まった全国農業共済組合連合会の収入保険に加入していれば一部補填される。

 一方、自治体は焼酎以外の出荷先として、需要のあるデンプン原料向けを奨励する方針だ。7月末までに独立行政法人「農畜産業振興機構」に申請すれば、経営安定対策として1トン当たり約2万6千円の交付金を受けられるためだ。

 だが、交付金を合わせても、デンプン原料向けの取引価格は焼酎向けより安価になるといい、農家からは「収入減少は避けられない」との声も出ている。