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米大統領、感染死10万人に沈黙 野党を攻撃して責任回避

2020.5.28 19:20 共同通信

フロリダ州で記者会見するトランプ大統領=27日、ケープ・カナベラル(ゲッティ=共同)
フロリダ州で記者会見するトランプ大統領=27日、ケープ・カナベラル(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は27日、米国の新型コロナウイルス感染死者が10万人を突破したことについて沈黙を守った。対応が遅れたと批判するメディアや野党民主党を攻撃して責任を回避。8月上旬までの死者数は約13万2千人(米ワシントン大)になるとの推計があるが、11月の大統領選に向けて経済活動再開を焦れば大幅な増加を招く恐れもある。

 「重大な局面」。米メディアは27日、米国で2月初めに初の死者が出てから4カ月もたたずに10万人を超えたと大々的に報じた。だがトランプ氏は南部フロリダ州への日帰り訪問の際、報道陣に姿を見せてもコメントはしなかった。得意げに株価や支持率をひけらかすのとは対照的で「数字にこだわるのに死者10万人は無視」(ワシントン・ポスト紙)とやゆされた。

 代わりにツイッターには「だめな極左メディアと『何もしない民主党』が、対応が遅れたと言いふらしているが違う。とても早かった」と投稿。1月下旬に中国からの入国規制措置を打ち出したという従来の主張を繰り返した。

 だが問題視されているのは2月以降の対応。民主党の大統領選候補指名獲得が確実なバイデン前副大統領は27日、3月半ばに本格化した外出制限措置が1週間早ければ死者数は大幅に抑えられたとのコロンビア大の推計に触れ、死者10万人は「政権の対応が早ければ防げたはずだ」と批判した。

 トランプ氏は景気回復に道筋をつけて大統領選に臨みたい考えで、経済再開に慎重な民主党知事らを「政治的な思惑がある」と非難している。一方で再開後に感染が再拡大した場合には「すぐに抑え込む」と繰り返すが、具体的な対応は知事任せとなっている。