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PCR陰性も「感染」と診断 CT画像と抗体検査で、名古屋

2020.5.28 18:29 共同通信

名古屋市立東部医療センター=28日午後
名古屋市立東部医療センター=28日午後

 名古屋市立東部医療センターで、新型コロナウイルスのPCR検査で陰性の結果が出た後に、コンピューター断層撮影(CT)の肺炎画像や抗体検査の結果から「感染者」と診断して治療したケースが2例あったことが28日、同センターへの取材で分かった。PCR検査では、検体を採取した部分のウイルス量が少ないと陰性になることがある。

 センター感染症科の長谷川千尋部長も、ウイルスの量が少なかった可能性を指摘。「症状や感染者との接触歴など、臨床的に判断することが治療では一番重要。抗体検査も判断材料の一つで(普及すれば)同様のケースが増えるかもしれない」と話した。

 この2例は公的には感染と認められていないため、愛知県の感染者数には含まれず、治療費の補助も受けていない。名古屋市は「今回のようなケースは感染者数に含まれず、行政として把握していない」とした。

 似た事例として、PCR検査で陰性だったが、感染者との接触や発熱などの症状から医師が感染者と認定した例があると、神戸市が5月上旬に明らかにしている。兵庫県内の感染者数に含まれているという。

 検査時点での感染の有無が分かるPCR検査に対し、抗体検査は過去の感染歴が分かり、センターが使った検査キットは発症から10日前後で陽性になる。

 センターによると、欧州から帰国し発熱や倦怠感があった30代男性が3月下旬に入院。CTで肺炎の兆候があったが2回のPCR検査は陰性だった。数日後の抗体検査は陽性で、感染と診断して治療に当たった。

 4月上旬に入院した20代男性もPCR検査で陰性だったが、CTの肺炎像と抗体検査などから感染と診断。2人とも回復し退院している。