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抗マラリア薬で死亡率増加 新型コロナで米大統領推奨

2020.5.23 8:34 共同通信

 【ワシントン共同】トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染症の治療や予防に推奨し自らも服用している抗マラリア薬について、入院患者に効果は見られず、死亡率や不整脈が増加する可能性が高いとの研究結果を米国とスイスのチームが22日、英医学誌ランセットに発表した。

 同薬を投与された1万5千人と非投与の8万1千人を比べた大規模な分析。チームは「新型コロナ感染症を改善する可能性は極めて低い。投与は臨床試験に限るべきだ」と訴えている。

 新型コロナへの評価が定まっていない薬を政治的な思惑で宣伝する危険性に改めて批判が強まりそうだ。トランプ氏の推奨を受けてブラジルでも投与が解禁されたが、トランプ氏は20日、近く服用をやめる方針を明かした。

 チームは世界の約670の病院について、4月半ばまでの入院患者のデータを調査。抗マラリア薬のクロロキンとヒドロキシクロロキンをそれぞれ投与された患者の死亡率は16~18%で、非投与の9%より高かった。

 それぞれマクロライド系抗菌薬を併用すると22~24%とさらに死亡率が上がった。年齢や持病を考慮しても、これらの薬の投与が死亡率の増加と関係しているとの結果が出た。不整脈の発生率も非投与より高かった。