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首都高、新たに3路線  1964年10月28日 「再現日録 東京五輪の10月」(28)

2020.10.28 8:00 共同通信
1967年3月、建設中の東京・首都高速道路の谷町ジャンクション付近。右奥は建設中の霞が関ビル
1967年3月、建設中の東京・首都高速道路の谷町ジャンクション付近。右奥は建設中の霞が関ビル

 

 東京五輪の期間中に休止していた東京・首都高速道路の建設工事が徐々に再開されている。建設省は28日、完成済みを含む既定6路線に続いて、新たに3路線を建設する方針を明らかにした。

 首都高速道路は「五輪開幕までに」との掛け声で突貫工事を続け、既に都心を通る1号線などが開通している。

 新たに建設方針が示された3路線は、渋谷区から東名高速道路を結ぶ城南線や、渋谷区代々木と台東区駒形を結ぶ内環状線など。工事中の区間も含めて1968年度までに完成させる意向。

 一方、北海道では冷害に、記録的な積雪量となった25日の雪が追い打ちをかけ、農家が大きな打撃を受けた。道庁の調べによると、農作物の被害額は500億円を超える見通しで、約3千世帯が生活保護の対象となる恐れがある。

 56年の冷害の際は、「口減らし」を理由に道内で約800人が「人身売買」されたとも言われており、道庁は支庁ごとに「人身売買予防パトロール班」をつくって、冷害地域を巡回するとしている。

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 首都高の城南線は、東名高速と都心を結ぶ3号線として71年に全線開通する。開発が進む東京と、冷害に苦しむ北海道のコントラストは残酷にも映る。新聞には予算配分の「大都市偏重」に批判の声が載った。(国名や組織・団体名、競技名、肩書などは当時の呼称に従っています。 共同通信=軍司泰史)

 

1964年10月、雪が積もった北海道の水田
1964年10月、雪が積もった北海道の水田