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各テーマの専門家に原稿を依頼したり、取材してまとめたりした「識者評論」「視標」、編集委員や論説委員、専門記者らが執筆した「核心評論」を随時アップ。
途方もなく苦い後味しか感じない。逮捕から数えれば約23年、オウム真理教の松本智津夫死刑囚ら7人の刑執行。果たしてこれでよかったのか。事件から私たちは何を見いだせたのか。日本社会は痛切にそのことを顧み ... [続きを読む]
オウム真理教の教祖であり、一連の組織犯罪の首謀者である麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚の執行は当然だ。しかし、6人もの弟子を同時に執行したのには、衝撃を受けた。 松本死刑囚の精神状態を問題視する人もい ... [続きを読む]
オウム真理教は貧者、弱者が信仰する伝統的な宗教とは違い、教団幹部には、エリートの卵も多かった。 かつてと違い、上昇してエリートになったものの、親以外はさして賛美してくれず、仕事も歯車の一部。「こん ... [続きを読む]
安倍晋三首相による唐突な解散を受け行われた総選挙は、希望の党の失速や野党分立の影響もあり、自民党の「圧勝」に終わった。自公両党に、希望・維新を合わせると「改憲勢力」は衆院の3分の2どころか、実に5分 ... [続きを読む]
たばこほど、はっきりと有害性が証明されているにもかかわらず、社会に普及してしまったものはない。世界的にたばこの有害性が明らかになってから既に50年以上が経過しているが、たばこは禁止されるどころか消費 ... [続きを読む]
茶番というほかない。 静岡県の駿河湾から九州沖にかけての海底に延びる溝状の地形「南海トラフ」で起こると予想される巨大地震の対策に向け、政府は地震を予知して警戒宣言を出すという仕組みを約40年ぶりに ... [続きを読む]
8月上旬、アフリカ6カ国の教育者18人を連れて日本に来た。日本の資金協力でユネスコが実施している平和構築のための教師支援プロジェクトの一環で、8日間の駆け足で東京と広島を訪れた。エリトリア、エチオピ ... [続きを読む]
陸上男子100メートルで1964年に飯島秀雄(いいじま・ひでお)さんが手動計時で10秒1を出し、多くのスプリンターが10秒突破を目標に挑戦してきた。日本人の9秒台突入には半世紀の思いが積み重なってい ... [続きを読む]
9月7日、安倍晋三首相とプーチン大統領の通算19回目となる日ロ首脳会談が、ロシア極東のウラジオストクで行われた。焦点の一つであった北方領土における共同経済活動については、海面養殖や温室野菜栽培など五 ... [続きを読む]
今回の核実験は、北朝鮮の好戦的な歴史における新たな幕開けとなった。マグニチュード(M)6・1~6・3を示す強烈な地震は、開発初期の水爆であることを恐らく示している。爆発力を100キロトンとした実験直 ... [続きを読む]