大学に偽アドレス、誤送信狙う? 「ドッペルゲンガー」相次ぐ

メールアドレスなどの情報が投稿された闇サイトの画面
メールアドレスなどの情報が投稿された闇サイトの画面
2023年03月24日
共同通信共同通信

 文字列の一部を誤ったメールアドレスで送信したのにエラーは表示されず、個人情報を抜き取られる―。こうした被害に遭う恐れのあるケースが大学で相次いだ。アドレスのうち、インターネット上の住所を示すドメインを実物に似せたものは「ドッペルゲンガードメイン」と呼ばれる。専門家は誤送信を狙って作成されたと指摘。「思わぬ情報流出につながる」と注意を促している。

 埼玉大は2022年11月、教員が21年5月~22年3月に業務関連のメールの自動転送先を間違え、記載された個人情報が外部に漏れたと発表した。教員は私用のアドレスで「@」の後ろの「gmail.com」を「gmai.com」と誤入力。私用のアドレスに転送されていなかったが、設定ミスだと判断していた。

 京都市立芸術大でも、21年3月に職員が新入生の情報を教員へ送る際、同様に誤入力して送信する事案が発生。いずれも情報の悪用はなかったとしている。

 「ドッペルゲンガー」はドイツ語で分身を意味する。文字の間違いや打ち忘れを狙って設定されたとみられている。

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