排ガス試験「根幹揺らぐ」　豊田自動織機不正で国交相

　トヨタ自動車グループの豊田自動織機がフォークリフト用エンジンの排出ガス性能を確認する試験で法令違反があったと公表した問題で、斉藤鉄夫国土交通相は22日の閣議後記者会見で「ユーザーの信頼を損ない、型式指定制度の根幹を揺るがす行為で極めて遺憾だ」と述べた。

　国交省は20日から道路運送車両法に基づく立ち入り検査を進めている。斉藤氏は「事実確認を踏まえ、厳正に対処する」とした。

　豊田自動織機は17日、耐久試験で排出ガスの実測値ではなく推定値を試験結果とするなどの行為があったと発表。国交省は全容解明と再発防止策の策定を指示した。