血中に高濃度有害物質 東京・多摩の一部住民

水道水源での有害物質検出を巡り、住民の血液検査をしている市民団体が開いた記者会見=30日午後、東京都立川市
水道水源での有害物質検出を巡り、住民の血液検査をしている市民団体が開いた記者会見=30日午後、東京都立川市
2023年01月30日
共同通信共同通信

 東京都の多摩地域の水道水源から有害な有機フッ素化合物「PFAS」が検出されたとして、住民の血液検査をしている市民団体は30日、国分寺市を中心とした87人の一部は、PFASの血中濃度が高かったと中間発表した。検査を担う京都大の原田浩二准教授は「水道水が主な原因と考えられる。現在の濃度では急性の健康影響を引き起こす可能性は、ほぼない」との見方を示した。

 有機フッ素化合物はPFOSやPFOAなど多数あり、PFASが総称。原田氏によると、日本に血中濃度の指針がないため、ドイツの基準と比べると、87人のうちPFOSは21人が超え、うち6人はPFOAも上回った。

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