「ロコモ年齢」を推定 スマホで簡単チェック

骨や関節、筋肉や神経などが組み合わさった運動器がうまく動かなくなる「ロコモティブ症候群(ロコモ)」への理解を深めてもらう狙い。無料で会員登録して簡単な質問に答えるだけで、日本人約1万人の調査結果に基づいて算出した暫定的な年齢が分かる。2種類の運動テストの成績を入力すれば、より正確な年齢が推定できる。
ロコモ年齢が実際の年齢より高い人は要注意。20代や30代の若い人でも少しずつ機能が低下している場合がある。
協議会の委員長を務めるNTT東日本関東病院の大江隆史院長は「便利な現代社会では知らないうちに移動能力が衰えていることも多い。生活習慣を見直したり運動習慣をつけたりするきっかけにしてほしい」と話す。
ロコモが進行すると転倒しやすくなって要支援や要介護の原因になりうる。同学会は2017~19年に全国の20~89歳を調査し、年齢とともにロコモのリスクが上昇することを確認。若い時は個人差が小さいが、高齢になるほど進行が加速し、個人差も大きくなることが分かった。
一方で月に数回程度の運動でリスクが低下することも判明。バランスの良い食事が予防に役立つ可能性も示されている。
「ロコモ年齢」は当面はスマートフォン専用でパソコンでは利用できない。アドレスはhttps://locomo―joa.jp/locomo―age/。