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【14個の金メダル】⑫ スピードスケート女子団体追い抜き 2018年平昌大会 

2022.1.28 15:04 共同通信

 3人が隊列を組んで1周400メートルのリンクを6周する団体追い抜き。日本は初めて採用された2006年トリノ大会で4位となり、10年バンクーバー大会では銀メダルを獲得した。だが、14年のソチ大会では表彰台を逃していた。

 その翌年、日本スケート連盟は主流だった大学や実業団ごとの練習を見直し、所属の垣根を越えたナショナルチームを創設した。有力選手は年間300日以上ともに過ごし、一緒に滑り込んだ。日本チームの湯田淳監督は「団体追い抜きの練習を毎日してきたようなもの」と振り返る。

隊列を組む日本
隊列を組む日本

 平昌のメンバーはエースの高木美帆(日体大助手)と2歳年上の姉・菜那(日本電産サンキョー)、前回も出場した菊池彩花(富士急)と大学生の佐藤彩乃(高崎健康福祉大)と所属先はばらばら。それでも、オランダ人コーチの下に団結し、同じ日に行われた準決勝と決勝に勝ち、チーム力で頂点をもぎ取った。

 

ウイニングランする日本チーム
ウイニングランする日本チーム

 カナダとの準決勝は高木姉妹と170センチと大柄な菊池の構成で臨んだ。決勝に備え、高木美の体力を温存するために菊池と高木菜が負担のかかる先頭を1・5周ずつ務めた。高木美は「体力を使い切ることなく準決勝を終えられた。いけると思った」という。

 決勝の相手はオランダ。個人種目のメダリストをそろえ、最強の呼び声が高かった。日本は組織力で立ち向かった。

 準決勝を回避していた佐藤の先頭を半周多い1・5周にし、高木菜は1周、そして高木美が3周半を引っ張る作戦だ。

 

表彰式で笑顔の選手たち
表彰式で笑顔の選手たち

 高木美、高木菜、佐藤と丁寧に先頭をつないだ。オランダに先行されていたものの、残り2周弱で再び高木美が前に出て、いざ勝負。あっという間に逆転した。

 後半勝負の作戦が的中して見事に金メダルを獲得した。個人種目では優勝に届かなかった高木美は「チーム全員の力がないと成し遂げることができなかった。感無量」と喜びに浸った。