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【14個の金メダル】⑨ 羽生結弦  2014年ソチ大会 フィギュアスケート男子

2022.1.28 15:01 共同通信
金メダルを掲げる羽生
金メダルを掲げる羽生

 フィギュアスケート男子は2010年バンクーバー大会で銅を手にした高橋大輔が日本勢最初のメダリストとなった。その4年後、19歳の“氷上の王子”羽生結弦が念願の金メダルを手にした。

 4歳でスケートに出会った。幼稚園に通っていたときには小学生が跳ぶ1回転半ジャンプを習得。スケートを始めて2年足らずで2回転サルコーまでこなした。

 小学校の卒業文集には「五輪で金メダルを取る」と書いていた。着実に成長を続けていた羽生は2011年、東日本大震災に襲われた。

 練習を続けてきた仙台市内のリンクで強い揺れに遭い、スケート靴を履いたまま逃げ惑った。自宅は全壊。避難所の狭い場所に家族4人で身を寄せ合い、4日間を過ごした。

 「震災直後はスケートをやめようかと思った」というが、ぎりぎりの状態でたくさんの人に支えられていることを実感し、さらなる高みを目指した。12年からはバンクーバー大会女子の金メダリスト、金姸児(キム・ヨナ、韓国)を育てたブライアン・オーサー氏に師事するためカナダに渡り、頂点を目指した。

 

羽生の迫真の演技
羽生の迫真の演技

 ソチの舞台ではショートプログラム(SP)で4回転を含む3度のジャンプをほぼ完璧に決め、国際大会で史上初めての100点超えとなる101・45点をマークして首位発進。世界選手権3連覇中だったパトリック・チャン(カナダ)を抑えた。

 翌日のフリーは初の五輪という緊張からジャンプに安定感を欠き、最初の4回転で転倒した。後半は持ち直したものの「金メダルはだめかな」という演技内容だった。チャンも得点が伸びずに、金メダルが決まった。

 羽生は「金メダルを取って言うのも何ですけど…。すごくうれしい反面、悔しさもある」と恥ずかしそうに話した。