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【聖火リレー アラカルト】 復興進む熊本、車いす疾走 33歳女性、次のパラ目指し

2021.5.13 13:00 共同通信
熊本日日新聞代表撮影、新阿蘇大橋で聖火ランナーを務めた中尾有沙さん=6日午前、熊本県南阿蘇村
熊本日日新聞代表撮影、新阿蘇大橋で聖火ランナーを務めた中尾有沙さん=6日午前、熊本県南阿蘇村
 支えてくれた多くの人に感謝を込めて―。熊本県南阿蘇村出身で車いす陸上選手の中尾有沙さん(33)は聖火とともに熊本地震から5年がたち復興が進む古里を走った。2024年のパリ大会出場を見据える中尾さん。「力を付けて舞台に立てるよう頑張りたい」と誓った。
 跳躍競技の選手として活躍し、15年の日本選手権では三段跳びで初優勝した。だが16年1月、練習中に脊椎を損傷。腰骨より下の感覚がなくなった。
 「スポーツはせずにゆっくりと過ごしたい」と考えていた中尾さん。しかし、車いすで生活するうちにアスリートとして体を動かしたいという気持ちが大きくなった。
 車いす陸上では100メートル走などのトラック競技に転向。自分のペースで挑む跳躍競技とのギャップも感じたが、家族の協力やコーチの指導、練習や合宿での出会いが中尾さんを支えた。
 新型コロナウイルスの影響で聖火リレーも1年延期になったが、熊本では16年の地震で被害が出た国道57号線が復旧し、新阿蘇大橋も開通した。リレーを走り終えた中尾さんは「オリンピックに関わっているんだと強く実感した」と笑顔で話した。