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【聖火リレー アラカルト】 深い悲しみ救ったマラソン 砂漠ランナーの水岡さん

2021.5.1 13:00 共同通信
チリのアタカマ砂漠でレースに参加した水岡紗希さん=2019年10月
チリのアタカマ砂漠でレースに参加した水岡紗希さん=2019年10月
 4月24日に大分市を走った水岡紗希さん(38)=大分県国東市=は、過酷な砂漠マラソンを2度完走した「砂漠ランナー」だ。流産した悲しみから、走ることで救われた。
 27歳で子どもを授かったが、9カ月目に訪れた突然の別れ。心身共にバランスを崩した。そんな時、テレビで見た東京マラソンで、市民ランナーが苦しみながら懸命に走る姿に心を打たれた。
 「自分も頑張ろう」。ランニングに取り組み始めたのは2012年2月ごろ。走るたび距離が伸びることがうれしく、12月にはフルマラソンを完走するまでになった。
大分市を走る聖火ランナーの水岡紗希さん=24日夜
大分市を走る聖火ランナーの水岡紗希さん=4月24日夜

 もっと走りたい―。次の目標が砂漠マラソンだった。必要な食料などを全て背負い、7日間で約250キロを走破する過酷なレース。15~20キロの重りを入れたリュックを背負って歩くことから始めた。レース直前には大分市から下関市までを夜通し走って追い込み、18年にサハラ砂漠を、19年にはアタカマ砂漠を走り切った。

 「自分がわくわくする目標に向かって挑戦し続ければ、必ず達成できる」と、晴れの舞台に立つ心境を明かした。大役を果たした後には「大分の皆さんが温かく迎えてくれ、パワーをもらった。感謝を伝えたい」と笑顔だった。