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【聖火リレー アーカイブス(6)】 トーチ、黄金輝く東照宮に 栃木2日目、石畳駆け抜け

2021.4.2 12:00 共同通信
西村庸平  日光東照宮の陽明門前で聖火を引き継ぐランナー(下中央)=29日午後、栃木県日光市
西村庸平  日光東照宮の陽明門前で聖火を引き継ぐランナー(下中央)=29日午後、栃木県日光市
 東京五輪の聖火リレーは29日、栃木県の2日目が実施され、日光市で日光東照宮など、世界遺産の二社一寺の境内を通過した。日光二荒山(ふたらさん)神社を出発し、東照宮を経て、日光山輪王寺へ、石畳の階段や参道の砂利道を駆け抜けた。
 前日に足利市の2区間で「密集」状態が発生したことを受け、沿道で各自治体の関係者らが距離を取るよう呼び掛けた。
 竜や唐獅子など鮮やかな彫刻で飾られ、黄金に輝く東照宮の国宝・陽明門の前では、聖火がともされたトーチが一層映えた。同市の観光ガイド遠藤里子さん(65)は「五輪成功を願う気持ちがここから一直線に東京に届いてほしい」と語った。
 さくら市では、ほぼ満開になった桜並木を抜けた。1964年の東京五輪で、予備のトーチを持つ副走の聖火ランナーだった加藤有さん(76)は、今回は自ら聖火をつないだ。50歳を過ぎて3回のがん手術を経験し、2度の晴れ舞台に「自分だけの力で立てたのではない」と感謝した。
 宇都宮市では同市の自転車プロチームのキャプテン増田成幸さん(37)が自転車の後部に器具でトーチを固定し、市中心部を疾走。アンカーを務めたバスケットボール男子Bリーグ宇都宮の田臥勇太選手(40)が栃木県庁前でゴールした。
 混雑した県庁前で見届けた宇都宮市の公務員広瀬真美さん(53)は「コロナ禍で外出も難しいけれど、聖火リレーを目の前で見て、五輪が開催できるといいなと思った」と話した。
 大会組織委員会によると、同市内では、走行前のランナーが意気込みを語るイベントが準備されていたが、観客の密集を避けるため中止された。
 聖火リレーは30日に群馬県、4月1日に長野県でスタートする。