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(584)きみ、なに食べているの?  エゾリス

2021.3.3 12:00
えさを食べるエゾリスにもう1匹が「なに食べているの」と聞いているみたいだ
えさを食べるエゾリスにもう1匹が「なに食べているの」と聞いているみたいだ

 

 北海道帯広市の「おびひろ動物園」は、緑ケ丘(みどりがおか)公園という広々とした公園の中にある。

 動物園を歩いていると、ネコよりちょっと小さい生きものが、さっと向こうを走った。しっぽが大きい。リスだ!

 「緑ケ丘公園には野生のエゾリスが多くいて、動物園の中も出歩いているんです」と飼育係の中山大志(たいし)さん。

 動物園では「どんぐりのいえ」という建物や、その近くのケージで、何匹も飼育されている。せなかは黒っぽく、わきばらや足は明るい茶、おなかはくっきりと白い。そして動きがすばやい。

 エゾリスと本州にいるニホンリスとは、どこがちがうんですか? 「一番のちがいは大きさ、エゾリスの方がひとまわり大きいんです」。哺乳類などは、同じ仲間なら寒い地方ほど大きくなる。「ベルクマンの法則」というそうだ。

 「緑ケ丘にはクルミやマツ、カシワやミズナラといった木が多く生えている。木の実が豊富(ほうふ)で、リスにとっては楽園だと思います」と中山さん。

 中山さんは札幌で育った。帯広に来て、エゾリスがたくさんいることにおどろいた。

 「でも帯広の人たちって、野生のリスが周りにこんなに、ふつうにいることを、あまり言わない。それが当たり前のことだというのが、すごいなあと思います」(文・写真、佐々木央)=2019年8月配信

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