節目を前に、仮設退去 仮設出る村上さん
2021.3.1 17:32
共同通信
東日本大震災で被害を受けた岩手県陸前高田市の「滝の里仮設団地」から引っ越す村上勝也さん(78)。転居先の災害公営住宅に冷蔵庫やテレビなど家財道具を運び出し、プレハブ仮設を後にした。津波で自宅は流失。仮設暮らしは9年7カ月に及んだ。ピーク時に同市で53カ所あった仮設団地もここが最後となり、被災者が入居するのはわずか数戸に。村上さんは自宅跡地での再建を目指すも、土地の引き渡しが遅れるなどして断念。「10年を前に引っ越せて安心した。多くの方との出会いと支援は忘れんね」=2月28日