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(580) 「四大家魚」のひとつ アオウオ

2021.2.25 11:00
ゆったりと泳ぐアオウオ。大きくて堂々としていた
ゆったりと泳ぐアオウオ。大きくて堂々としていた

 

 体長が1メートルぐらいありそうな魚が何匹も水槽を泳いでいた。黄色っぽいのや黒っぽいのがいる。

 埼玉県羽生(はにゅう)市の「さいたま水族館」。黄色っぽいのはアルビノソウギョ、黒っぽいのはソウギョとアオウオで、よく見るとアオウオは名前の通り、青みがかっている。ソウギョはオリーブ色がまじったような体色だ。

 となりの水槽にはハクレンとコクレンという魚もいる。飼育係長の大平信一(おおひらしんいち)さんによると、アオウオとソウギョ、ハクレンとコクレンはもともと中国に生息する魚だ。「この4種は中国では食べる目的で飼われています。家畜(かちく)と同じです」

 家畜のような魚なので「家魚」。この4種は「四大家魚」とよばれる。

 昔、日本が食料不足だったとき、稚魚を各地の川に放流した。でも自然繁殖しているのは埼玉県などを流れる利根川水系だけだ。どうしてですか? 

 「流下卵といって、産んだ卵が流れにしたがって川を下りながら、ふ化します。流れがゆっくりじゃないと海に出てしまいます」。日本は急な流れの川が多いけれど、利根川は大きくて流れがゆるやかだ。

 ソウギョは「草魚」と書くように草食性、アオウオは川底の貝などを食べる。4種の中でアオウオが一番大きくなり、2メートル近くに育つこともある。ゆうゆうと川を泳ぐすがたを見たいと思った。(文・写真、佐々木央)=2019年7月配信

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