メニュー 閉じる メニュー
全国

全国

五輪の「ひずみ」を是正  1964年10月26日 「再現日録 東京五輪の10月」(26)

2020.10.26 8:00 共同通信
1964年6月、大阪市の造幣局でつくられ検査を受ける東京五輪の金メダル
1964年6月、大阪市の造幣局でつくられ検査を受ける東京五輪の金メダル

 

 東京都の東竜太郎(あずま・りょうたろう)知事は26日、都の幹部を都議会議事堂に集め、閉幕したばかりの五輪に関連の薄かった事業や、五輪で地域に生じた行政の「ひずみ」是正を最優先に進めるよう訓示した。

 東知事は、都の長期計画より遅れの目立つ上下水道の整備や、五輪で中断されていた道路、地下鉄工事の再開、教育内容の充実、多摩・島しょ地域の振興開発を具体例として挙げた。

 26日付の新聞によると、東京五輪の金メダルや銀メダルが大会終了後も50個以上余り、国内外の博物館などから記念に譲ってもらえないかと引き合いが殺到している。

 組織委員会は今回、同率や同一得点などで複数のメダル獲得者が出ることに備え、メダルを60個以上余分に製作していたが、同率メダルは予想以上に少なく、だぶつく結果となった。

 既にロンドンの大英博物館や国内各地の体育館、製造元の造幣局などから譲り受けの打診が来ているという。

 26日は第1回「原子力の日」で、東京や茨城県水戸市などで、政府など主催の講演会や映画会が開かれた。

   ×   ×

 原子力の日は前年の1963年、茨城県東海村の動力試験炉で初めて発電に成功した日を記念して定められた。また56年、日本が国際原子力機関(IAEA)憲章に署名した日でもある。(国名や組織・団体名、競技名、肩書などは当時の呼称に従っています。 共同通信=軍司泰史)