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アレルギーに水泳効果なし 子ども千人を追跡研究 

2020.9.4 18:37
 小児期にスイミングスクールに通うことには、胸がゼーゼーする「喘鳴(ぜんめい)」や、鼻炎といったアレルギー疾患を予防、治療する効果は認められなかったとする疫学研究の成果を、国立成育医療研究センター(東京)の研究グループが国際的な科学誌に発表した。
 水泳自体には健康を増進する効用が知られているものの、アレルギー疾患については、予防や治療を期待した過度な推奨は控えた方がいいとしている。
 
 

 


 同研究センターのアレルギーセンター(大矢幸弘センター長)は、2003年から計1776人の妊婦の承諾を得て、定期的に調査票を送り、子どものデータを収集してきた。
 この研究では、出生から子どもが5歳になるまでの経過が観察できた1096人が対象。
 アレルギー疾患の症状があるかどうかは、喘鳴や鼻炎の有無を調査票で尋ねて判断。全体の1096人のうち、3歳までに喘鳴を起こしたことがある子どもは265人、鼻炎を起こしたことがある子どもは299人。5歳時に、過去1年間に喘鳴があった子どもは180人、鼻炎は387人だった。
 3歳時にスイミングスクールに通っていた126人と、通っていなかった970人で症状との関係を統計学的に調べると、3歳時に喘鳴、鼻炎がない子どもでは、スクールに通っていたかどうかで5歳時の症状の頻度には違いがなく、予防効果は認められなかった。また、3歳時に症状がある子どもでも、5歳時の状態とスクールとの関連は見られず、治療の効果も認められなかったという。

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