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日本平和学会、コロナ危機で訴え 「戦争や内戦、暴力は必要ない」

2020.5.31 19:04 共同通信

日本平和学会がオンラインで開いた研究大会で発言する会長の竹中千春立教大教授=31日
日本平和学会がオンラインで開いた研究大会で発言する会長の竹中千春立教大教授=31日

 日本平和学会は31日、春季研究大会をオンラインで開き、「コロナ危機に立ち向かう」をテーマにドメスティックバイオレンス(DV)から安全保障まで幅広い観点からの報告があった。会長の竹中千春立教大教授は「危機を乗り越えるのに戦争や内戦、暴力は必要ない。平和的手段で人類がサバイブして(切り抜けて)いくというポイントに現在立っている」と訴えた。

 大会は30、31両日にビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って開催され、31日は会員ら100人以上が参加。神奈川大の近江美保教授は、新型コロナウイルスの感染拡大以降、国内外では夫から妻へのDVや児童虐待が増加傾向にあり「陰のパンデミック」と言われていると紹介。暴力の原因がコロナ禍で高まったストレスとの見方があるとして「女性がストレス発散対象として認識されている」と指摘した。

 非政府組織(NGO)「ピースボート」の川崎哲共同代表は、国はコロナ対応による医療費増で、従来通り軍事分野に資金拠出できなくなる可能性があるとして「軍縮の観点では好機」と分析。一方、経済恐慌が今後起これば、資源を巡る争いに発展する恐れもあり「両方の流れを見ていく必要がある」と警戒した。

 このほか研究者らが学生の貧困や紛争、環境問題についても報告した。