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欧州中銀、量的緩和拡大を議論へ 6月理事会、景気落ち込みに対応

2020.5.28 14:37 共同通信

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁=2月(ロイター=共同)
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁=2月(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】欧州中央銀行(ECB)は6月4日、ユーロ圏19カ国の金融政策を議論する理事会を開く。新型コロナウイルス感染症の流行に伴う景気の落ち込みに対応するため、国債などを買い入れ市中に資金を供給する量的金融緩和政策の拡大を議論する見通しだ。

 ECBは3月、資産購入枠の拡大を決め、年内に1兆ユーロ(約119兆円)を超える資産を買い入れることが可能な態勢を整えた。

 その後、新型コロナによる経済への打撃が深刻さを増した。ラガルド総裁は27日、2020年のユーロ圏の実質域内総生産(GDP)が、前年比8~12%減になるとの見方を示した。従来は5~12%減としており下方修正した形だ。

 4月に開いた前回理事会の議事要旨によれば、6月までの各種データから金融緩和が現行規模で不足していると判断した場合は「拡大する用意がある」という。

 金融市場では、原則的に買い入れの対象になっていない高利回り債の購入を可能にするといった案も取り沙汰される。4月理事会でも、シュナーベル専務理事が「(高利回り債の)数が増えている」などと指摘した。ユーロ圏の企業ではフランス自動車大手ルノーなどの格付けが投機的水準となっている。

 ただ、ユーロ圏では新型コロナ拡大を防ぐための外出制限や店舗の営業規制が緩和され、先行きへの懸念が和らいでいる。ドイツ連邦憲法裁判所が量的緩和の一部を違憲と判断した中、ECB理事会は難しい判断を迫られそうだ。