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オンラインで都市型競技会 コロナ対策「革新的体験」

2020.5.28 9:05 共同通信

今年1月の国際大会に出場した自転車BMXの中村輪夢=愛知県常滑市
今年1月の国際大会に出場した自転車BMXの中村輪夢=愛知県常滑市

 若者に人気が高い都市型スポーツの国際総合大会「FISE(エクストリーム・スポーツ国際フェスティバル)」が今夏、賞金総額15万ユーロ(約1770万円)以上の「オンライン大会」を初開催する。新型コロナウイルスの影響で通常開催を断念した主催者が、苦境に立つ選手支援のために考え出した斬新な企画で「革新的な体験になる」とアピールしている。

 広島など世界各地で開催され、年間100万人以上の観客を集めるFISEシリーズ。5月に開催予定だったモンペリエ(フランス)大会が当面は5千人を超える集会を禁じる政府方針に従い、「E―FISEモンペリエ」として実施する形となった。出場選手が演技の映像をオンラインで投稿し、ファンの投票で優勝者を決める仕組みだ。

 ともに東京五輪で新採用されるスケートボードや自転車BMXなど7競技が対象。男女やプロアマを問わず参加可能で、各種目の賞金は昨年のモンペリエ大会と同額以上を用意するという。五輪で金メダルが期待される中村輪夢が5位に入った昨年のBMXフリースタイル・パーク男子の優勝賞金は7千ユーロだった。

 中村はコロナ禍でも所属するウイングアーク1stが総工費約4億円で京都府宇治市に建てた専用練習場で技を磨き、インスタグラムなどに動画をアップしている。世界最大級の施設で自由に撮影できる強みを生かして優勝も期待できそうだ。

 大会は数週間にわたって開かれる予定。FISEの魅力の一つである野外フェスのような雰囲気もライブ配信を通じて醸し出すという。

 今月11日に厳しい外出制限を解除したフランスなど欧米では徐々に規制緩和の動きが広がっている。とはいえ何万人もの観客を動員する大規模イベントの開催は、まだ当分の間は見通せない。今回の試みは都市型スポーツに熱狂する10~20代のデジタル世代から大きな反響が見込まれ、選手にとっても知名度を上げる好機となりそうだ。

 大会の詳細は6月10日に発表される。(共同)