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抗マラリア薬試験を中断 WHO、トランプ氏推奨も

2020.5.26 10:34 共同通信

WHOのテドロス事務局長=1月、ジュネーブ(Keystone提供・AP=共同)
WHOのテドロス事務局長=1月、ジュネーブ(Keystone提供・AP=共同)

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は25日、新型コロナウイルス感染症の患者に他の疾病の治療薬を投与して効果があるか検証するため各国と協力して実施中の臨床試験で、トランプ米大統領が推奨している抗マラリア薬の使用を中断すると明らかにした。

 英医学誌で最近、死亡率や不整脈が増加する可能性が高いと報告されたのが理由。問題となっているのは抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンで、トランプ氏が予防・治療薬として有望と主張し、自らも服用してきた。

 WHOの臨床試験ではまだ異常は報告されていないが当面中断し、これまでに集めたデータを精査することを、23日に決定した。後日、再開の是非を決定するとしている。

 テドロス氏によると、WHO主導の臨床試験は、17カ国の患者3500人に実施。ヒドロキシクロロキンをマラリアの治療目的で服用することには問題はないと強調した。

 米国とスイスのチームは22日、抗マラリア薬のクロロキンとヒドロキシクロロキンで、投与の効果を入院患者で調べた結果を英医学誌ランセットで発表。薬を投与された1万5千人と非投与の8万1千人を比べた大規模な分析で「新型コロナ感染症を改善する可能性は極めて低い」としていた。