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北米2拠点の閉鎖検討 三菱航空機、体制見直し

2020.5.25 23:04 共同通信

愛知県営名古屋空港周辺を飛行する「スペースジェット」の試験機=3月
愛知県営名古屋空港周辺を飛行する「スペースジェット」の試験機=3月

 国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)を開発中の三菱航空機(愛知県豊山町)が、北米にある開発拠点3カ所のうち2カ所の閉鎖を検討していることが25日、分かった。同社は新型コロナウイルス流行で航空機需要の先行きが見通しにくくなっていることなどから開発計画の大幅な見直しを進めており、北米での事業体制を縮小する。

 開発・生産ペースは大幅ダウンすることになる。これまでに納期を6回遅らせてきたスペースジェットの初号機納入が、さらにずれ込む可能性も高まっている。

 北米拠点のうち、航空機を置いて試験飛行を行っている米ワシントン州の拠点は残す。同州の事務所とカナダ東部モントリオールの開発拠点は閉鎖する方向だ。

 世界的に航空需要が急減しており、三菱航空機の親会社の三菱重工業は、スペースジェット事業の人員を大幅に削減する方針だ。開発費も、2019年度の約1400億円から20年度は約600億円に圧縮する計画を打ち出している。

 三菱重工は2月、スペースジェットの6度目の納期延期を発表し、21年度以降の初号機納入を目指すとした。ただ、新型コロナ流行により当時から経営環境は激変しており、計画の抜本的な見直しが急務となっている。