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米、WHOで情報隠しと中国非難 新型コロナ対応で応酬

2020.5.19 10:51 共同通信

米ホワイトハウスで記者団に話すアザー米厚生長官=14日、ワシントン(AP=共同)
米ホワイトハウスで記者団に話すアザー米厚生長官=14日、ワシントン(AP=共同)

 【ジュネーブ共同】アザー米厚生長官は18日、世界保健機関(WHO)総会で演説し、新型コロナウイルスの感染拡大で「加盟国のうち少なくとも一つの国が感染拡大を隠蔽しようとした」と、名指しは避けつつも中国を批判した。中国は馬暁偉国家衛生健康委員会主任が「透明性」のある対応をしたと主張し、双方が応酬した。

 両国は感染拡大の責任を巡り互いに批判し合ってきたが、国際的な協力を確認するWHO総会での対立が鮮明となり、協力強化の流れが停滞することも懸念されそうだ。

 総会はテレビ電話会議方式で実施された。アザー氏は、最初に大規模な感染が発生した中国を念頭に「加盟国が誠実に行動しない場合、WHOは情報共有と透明性の確保という主要任務を果たすことができない」と言及。「世界が必要としていた情報の入手にWHOが失敗したことが、感染が制御不能になった主要因だ」として「現状は容認できない。WHOは変わらなければならない」と改革を要求した。

 馬氏は「発生の通知、ウイルスの遺伝子情報共有など透明性があり責任ある姿勢で国際社会と協力してきた」と述べた。

 アザー氏は台湾のWHO総会へのオブザーバー参加についても「効果的で模範的な対応を行った識見を共有するためにも、台湾が総会にオブザーバー参加することは重要だ」と訴えた。在ジュネーブ中国代表部の陳旭大使は「(米国など)数カ国が無責任で、不当な非難を行った」と不快感を表明。「一つの中国」を台湾が認めない限り、参加は受け入れられないと主張した。

 WHO非加盟の台湾のオブザーバー参加を求める提案は今回の総会では棚上げされ、4年連続で実現しなかった。だが今回の総会は日程が大幅に短縮され、積み残しとなった議題を協議するために年内に再開される予定。この際、台湾参加の提案が再検討されるが、実現は絶望的だ。

 アザー氏はまた、米国際開発局(USAID)などを通じて国際的な新型コロナ対策を支援するため、米国は90億ドル(約9650億円)の支援を既に決定していると強調。中国は習近平国家主席が18日の総会冒頭、今後2年にわたり20億ドルを拠出すると表明した。

世界保健機関(WHO)本部=18日、スイス・ジュネーブ(ロイター=共同)
世界保健機関(WHO)本部=18日、スイス・ジュネーブ(ロイター=共同)