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将棋の自動記録が本番運用 無人化、感染防止に一役

2020.5.16 17:54 共同通信

自動記録システムで対局する女流棋士=16日午前、東京都渋谷区の将棋会館
自動記録システムで対局する女流棋士=16日午前、東京都渋谷区の将棋会館

 将棋プロ公式戦の指し手を記録する「棋譜」を自動的に作成するシステムの本番運用が16日、東京都渋谷区の将棋会館で行われたリコー杯女流王座戦1次予選でスタートした。記録係が無人化でき、新型コロナウイルス感染拡大防止にも一役買うことになった。

 このシステムは記録係の人員不足解消が目的で、日本将棋連盟と事務機器大手のリコーが共同開発。人工知能(AI)を活用し、天井に設置したカメラで盤面を撮影、動いた駒を自動で読み取っていく。消費時間も計測、自動音声で終盤の残り時間を知らせる「秒読み」も行うことができる。

 当面は女流王座戦のみで使用される。実際に対局した本田小百合女流三段(41)は、「通常と違って指した後にボタンを押さなければならない。慣れることが必要になる」と感想を述べた。

 公式戦の記録係は、プロ棋士養成機関の奨励会在籍者や女流棋士らが務める。公式戦の数も増加したことから、要員の確保が難しくなっていた。将棋連盟常務理事の鈴木大介九段(45)は「秒読みでは不具合があったようだ。ただ、年間3千対局ある。今後は男性棋戦も含め、一部は使っていきたい」と話した。

 将棋連盟は感染拡大防止策としてこれまでにも、当日の検温や、対局室は換気を良くし、1部屋1局以下に抑えるなどの措置を取っている。