東京都に医療ガウン支援 北京の邦人「恩返しに」

2020年05月16日
共同通信共同通信

 【北京共同】北京在住の日本人らが新型コロナウイルス感染が続く日本を支援するため医療用ガウンを贈る活動を展開している。日本からマスク支援を受けたことへの「恩返し」。東京都へ向けた第1弾の4千着は5月下旬にも届く予定だ。

 企画したのは北京の日本人団体「北京日本倶楽部」と日系企業でつくる「中国日本商会」。東京都の病院経営本部を通じて都立墨東病院など都内8カ所の医療施設に配布する。日本でマスクの供給は増えているが、使い捨ての医療用ガウンは依然不足が深刻という。

 北京日本倶楽部は中国で感染拡大の勢いが強かった3月ごろ、日本の非政府組織(NGO)や企業からマスク提供などの支援を受け、助けられた。日本支援のため両団体が会員に寄付を募ったところ18万元(約270万円)以上集まった。

 北京日本倶楽部の谷徹雄会長(52)は「こちらが苦しい時に支援してくれた日本の皆さんに恩返しになればと思う」と話している。