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コロナ感染の看護師が労災申請 勤務先病院でクラスター、入院中

2020.5.15 19:32 共同通信

新型コロナウイルスに感染した看護師の労災申請のため、新宿労働基準監督署に入る弁護士ら=15日午後、東京都新宿区
新型コロナウイルスに感染した看護師の労災申請のため、新宿労働基準監督署に入る弁護士ら=15日午後、東京都新宿区

 新型コロナウイルスで90人を超える「クラスター(感染者集団)」が発生した中野江古田病院(東京)に勤務し、感染した女性看護師が15日、新宿労働基準監督署(新宿区)に労災申請した。肺炎などの症状があり入院中のため、代理人の川人博弁護士が申請した。

 医療機関ではクラスターが発生するケースが相次ぎ、今後も医療従事者の申請が増えるとみられる。厚生労働省は新型コロナの治療に当たる医療従事者らは原則として労災認定する方針だ。

 川人弁護士によると、病院では4月12日に多数の感染が判明。女性は同19日の夜勤明けに発熱などの症状が出て自宅療養したが、同29日に陽性と確認された。5月9日から入院している。同居の母親も感染した。

 病院は防護服や医療用のN95マスクなどを職員に配布したが、フェイスシールドやマスクは使い回すよう指示していたという。看護師が次々と感染したため、女性の残業が増えた。病院から労災申請に関する説明はなかったとしている。

 川人弁護士は「発症から時間がたっているのに申請できていなかったのは病院側の怠慢だ」と強調。女性は「同僚の看護師に発熱やせきの症状が出ていたのに勤務させた病院の対応は問題だった。新型コロナの症状はとてもつらく、一時は命さえ助かればいいと思っていた」とのコメントを寄せた。

 病院は「個人情報に関わることなので答えられない」としている。