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抗体調査、1万人規模で実施へ 厚労省、地域で感染の広がり把握

2020.5.15 11:27 共同通信

記者会見する加藤厚労相=15日、厚労省
記者会見する加藤厚労相=15日、厚労省

 加藤勝信厚生労働相は15日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスの大規模抗体調査を、来月から複数自治体の住民を対象に1万人規模で実施すると表明した。関係者によると、感染者が多い東京や大阪のほか、感染者が比較的少ない地域が候補に挙がっている。

 抗体検査は、感染から一定期間たった後に体内にできる抗体を、少量の血液から検出する方法。回復した人を含めて過去にどのくらいの人が感染したか実態を把握でき、ワクチン接種が必要な人数の試算や、次に流行した時にどのくらいの人が感染する可能性があるのかを推計するのに役立つと期待される。

 調査は、抗体の有無だけでなく、検体の中にどのくらいの量があるのかをある程度調べられる複数の手法で実施することを想定。どのように住民から検体を集めるかは今後調整する。

 大規模調査に先立って、厚労省は4月下旬に、主に抗体の有無を調べる5社のキットや試薬の性能を調べるため、東京都と東北地方で献血された血液の抗体を試験的に分析。東京の500検体のうち0.6%に当たる3検体、東北6県の500検体では2検体(0.4%)で陽性と出た。ただし、新型コロナによる感染が確認されていない昨年に関東甲信越で採取した血液でも500検体中2検体(0.4%)が陽性となった。誤った判定をした可能性があり、キットによる結果のばらつきもあるため、専門家からは「今回の少人数調査で保有率について言及するのは適切でない」との評価を得たという。

加藤勝信厚生労働相
加藤勝信厚生労働相