メキシコ、経済活動18日再開へ 自動車産業も、感染増加に懸念
2020.5.14 11:29
共同通信


11日、メキシコ市で政府に支援を求める人々(AP=共同)
【ロサンゼルス共同】メキシコ政府は13日、新型コロナウイルスの感染拡大で停滞している経済活動を18日から段階的に再開すると発表した。自動車産業は同日から工場の再稼働が可能となる。ただ感染者は増加が続いており、早期再開には懸念の声も上がっている。
メキシコには米国などの自動車大手が工場を構えており、米メディアによると、自動車分野の再開は米側が強く求めていた。必要不可欠な産業として位置付けることで、稼働再開を可能にした。
政府の12日の発表によると、新型コロナの感染者は前日から1997人増え3万8324人。1日の増加幅としては最大で、死者も3926人に上っている。
AP通信によると、中部プエブラ州のバルボサ知事は13日、多くの労働者が自動車関連の職場に戻れば「(これまでの)全ての対策が無意味になってしまう」と述べ、早期再開への危機感を示した。