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米軍、コロナ無症状者を警戒 感染歴で入隊拒否も検討

2020.5.10 14:39 共同通信

米領グアムで原子力空母セオドア・ルーズベルトに乗り込む準備をする兵士=1日(米海軍提供、ロイター=共同)
米領グアムで原子力空母セオドア・ルーズベルトに乗り込む準備をする兵士=1日(米海軍提供、ロイター=共同)

 【ワシントン共同】新型コロナウイルスを巡り、米軍が無症状感染者からの集団感染に警戒を強めている。身体を鍛えている軍人らは発症しにくいと言われる一方、感染すると集団行動を通じて拡大しやすいなど軍隊特有の事情も。米メディアによると、再発懸念から感染歴のある人の入隊拒否も検討されている。

 エスパー国防長官は4日、ワシントンのシンクタンクのイベントで「厄介なのは、症状が出ないままウイルスが広がっていくことだ。軍ではその割合が高い」と述べ懸念を示した。

 原子力空母セオドア・ルーズベルトでは集団感染の発生から1カ月以上を経ても、新たな感染者が確認されている。CNNテレビによると、同空母の感染者のうち6割ほどが無症状だという。

 一般人と比べて「体力があって健康な人が多い」(エスパー氏)のが軍の特徴で、国防総省当局者は「発症や重篤化のリスクは比較的小さい」とみる。ただ、大勢が同じ艦船で長期間航海したり、戦闘機や戦車の狭い空間で複数人が接近したりするのが不可避で、拡大防止が難しい面もある。

 軍人と文民を合わせて200万人超を擁する巨大組織では、全員の感染検査を頻繁に行うのは困難。国防総省は無作為の集団を対象に検査を重ね、無症状者の規模を突き止めたい考えだ。

 米メディアによると、新型コロナが人体に与える長期的な影響がまだ不明なこともあり、米軍は感染したことのある人は原則的に入隊できなくする措置を検討。既に新兵全員を対象に訓練開始前の検査を実施しているが、訓練に使われる南部サウスカロライナ州の基地などでクラスター(感染者集団)が発生、訓練の縮小、中断を余儀なくされている。