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視覚障害学生の遠隔授業を支援 サイトで資料読み上げや文字拡大

2020.5.8 12:54 共同通信

視覚障害のある学生を支援するサイトの画面
視覚障害のある学生を支援するサイトの画面

 新型コロナウイルスの感染拡大による大学での遠隔授業の拡大を受け、視覚障害のある学生の受講を支援する活動が始まっている。インターネット上で支援者らが専門サイトを創設し、講義資料を音声で読み上げたり、文字を拡大したりする機能の活用法などを紹介。教員にも分かりやすい講義を促している。

 政府は全国を対象にした緊急事態宣言の期間を延長。キャンパスの閉鎖を迫られた大学ではネットを介した遠隔授業が急速に普及している。文部科学省が全国の国公私立大学などに行った調査によると、4月23日時点で約60%が遠隔授業を実施する予定、約39%が検討中と回答した。誰もが参加しやすい教育環境の整備が急務になっている。

 視覚障害がある学生はこれまでもパソコンの文字情報を音声で読み上げる画面読み上げソフトや拡大機能を活用するケースが多いが、オンライン授業では使われるソフトウエアやアプリによって使い勝手が異なる。学内の支援室や友人とつながりを持つ前に、いきなりオンラインで入学説明を受けなければならない新入生もいる。

 このため4月に大学教員らが学校の垣根を越えた横断的な支援サイト「視覚障害のある学生のためのアクセシブルなオンライン講義」を創設した。オンライン講義の基本知識やソフトウエアの種類ごとにノウハウを詳細に掲載している。障害や環境によって対応策は異なるため、自身に必要な具体的な配慮を大学に求めることも促した。

 オンライン授業で使われる資料は、教員側が写真や画像を使った説明を多くして、逆に視覚障害の学生に内容が伝わりにくくなることがある。サイトには、教員や遠隔地にいる学生を支援する大学職員への助言も記載している。