メニュー 閉じる メニュー
全国

全国

子どものネット、ゲーム依存懸念 休校長期化「保護者が管理を」

2020.5.8 8:30 共同通信

スマートフォンの画面を見る中学生
スマートフォンの画面を見る中学生

 新型コロナウイルスの感染拡大で休校が長期化し、自宅で過ごす子どものインターネットやゲーム依存が懸念されている。休校期間中にネット動画視聴やゲームに費やす時間が増えたとの調査結果も。依存症の専門家は、生活リズムを崩す危険性に言及し「保護者は時間の管理を」と呼び掛けている。

 アンケートアプリ開発などを手掛けるテスティー(東京都中央区)が3月27日~4月6日、中学生から大学生までの8464人に「利用や視聴が増えた媒体」を尋ねた結果、高校生の71%、中学生の72%が「スマートフォン」と答えた。そのうち利用が増えたサービスを聞くと、8割以上が動画投稿サイト「ユーチューブ」で、ゲームアプリとの回答も4~5割いた。「自宅内で増えた行動」としてゲーム(スマホ以外)を挙げた中学生は43%、高校生33%だった。

 依存症の相談などに応じる任意団体エンジェルズアイズ(東京)の遠藤美季代表は「部活動や受験に目標を持てない子どもがゲームなどにはまりやすい。あらゆる活動が制限されている今回の休校では目標を見失い、ネットやゲームに没頭する子どもが増えるのでは」と懸念する。

 感染拡大後に「ネット動画の視聴がやめられない」という相談も寄せられているが、両親が在宅勤務になったことで、子どものゲーム時間を管理できるように好転したケースもあったという。遠藤さんは「ネットやゲームは子どもたちの重要なコミュニケーション手段となりつつある。それだけに管理する保護者の役割が重要だ」と訴える。

 遠藤さんら専門家は、子どものネット・ゲーム依存を予防するポイントとして(1)ネット動画の視聴時間、ゲームのプレー時間を決める(2)徹夜などで生活リズムを乱さない(3)休校期間中にやるべきことをつくる―を挙げる。

 依存症の専門治療を行う国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)の樋口進院長は、現在の外来患者に目立った変化は表れていないとしつつ「生活リズムが狂い、学校再開時などに通常の生活に戻れない子どもが増える可能性がある」と指摘した。