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ロシア、感染増に歯止めかからず 10万人超、出口戦略も模索

2020.4.30 19:09 共同通信

閑散とするモスクワの赤の広場=4月29日(AP=共同)
閑散とするモスクワの赤の広場=4月29日(AP=共同)

 【モスクワ共同】ロシア政府は30日、新型コロナウイルスの感染者が10万6498人、死者が1073人に達したと発表した。ロシアでは4月から感染者数が急増し、ここ数日は1日当たり5千~7千人のペースで増えている。現在は世界ワースト8位。外出禁止や商業施設の閉鎖など厳しい予防措置にもかかわらず、感染拡大に歯止めがかかっていない。

 プーチン大統領は28日「ピークはこれからで、危険な状態が続いている」と指摘。外出禁止を5月11日まで延長し、抑え込みには5月前半が「決定的に重要だ」と強調した。一方、営業停止で民間商業部門が疲弊しているため、状況を見極め5月12日以降は規制を段階的に緩和する出口戦略を模索する考えも示した。

 ロシア政府は「検査を大規模に実施しており、感染者の早期発見につながっている」と説明。陽性結果が出た人の約4割は「無症状」だという。他国と比べ、死者数の割合が低いのも早期発見の結果だとしている。

 政府は3月から外国人の入国や国際航空便の運航を停止、外出禁止など厳戒態勢を取る一方、各地の病院で感染者を治療する隔離病床を大幅に増強。産業界に命じて人工呼吸器、医療用マスクや防護服、医薬品の生産も急拡大させた。

 特別法制定など法手続きを経たとはいえ、個人の自由を制限し、産業を総動員するのは、強権的なプーチン政権だから可能な荒技と言える。

 国民生活への打撃も大きい。政府は産業分野別に減免税など救済処置を実施。外出禁止期間の給与支払いを雇用者に義務付けているが、中小企業の倒産、失業者の増加が加速している。