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米の感染死者、実態は大幅増か 例年との比較で見方強まる

2020.4.30 21:48 共同通信

29日、米ニューヨーク州で記者会見するクオモ知事(ロイター=共同)
29日、米ニューヨーク州で記者会見するクオモ知事(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】新型コロナウイルス感染による死者数が世界最多の6万人を超えた米国で、実際の死者数ははるかに多いとの見方が強まっている。今年の総死者数が例年をどれだけ上回ったか調べる「超過死者数」の分析によると、全米各地で軒並み大幅に増えていたと米主要メディアが報じた。

 最大の感染地である東部ニューヨーク州のクオモ知事も29日までの記者会見で「合計の死者数は正確ではないと思う。もっと多いだろう」と指摘した。米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、30日までで米国の感染者数は103万9909人、死者は6万966人。

 米紙ワシントン・ポストによると、エール大が今年3月1日から4月4日までを過去5年のデータと比較したところ、全米の超過死者数は1万5400人だった。同日までに全米で確認されていた新型コロナによる死者数は約8千人だった。

 ニューヨーク・タイムズ紙による類似の分析でも、3月8日から4月11日までの各地の総死者数は、過去5年の平均値からニューヨーク市で3.25倍、東部ニュージャージー州で1.72倍、中西部ミシガン州で1.21倍となっていた。

 超過死者が全て新型コロナ感染者とは限らないが、検査を受けられないまま自宅で亡くなったり、感染していても直接の死因が心不全など別の病気として記録されたりするケースも多く、公表数を大幅に上回る新型コロナの死者が出ているとみられている。

 ポスト紙によると、感染が拡大している中西部シカゴの消防当局は、救急出動時に現場で死亡確認する例が通常より4倍多くなっていると指摘。ニューヨーク市や南部ルイジアナ州は最近、公表死者数の中に、状況から新型コロナによると推定される人も含め始めた。