メニュー 閉じる メニュー
全国

全国

中国のコロナ知見、邦訳し提供 日本語学んだ北京の病院職員ら

2020.4.27 8:39 共同通信

取材に応じる「中日友好病院」職員の孟華川さん=21日、北京(共同)
取材に応じる「中日友好病院」職員の孟華川さん=21日、北京(共同)

 【北京共同】日本語を学んだ北京の病院職員らが新型コロナウイルス感染症に関する中国の知見を日本に伝えようと、中国政府が公表した資料などを手弁当で翻訳している。日本の病院にマスクも送り、医学分野で交流を深める。日本からの謝意に「中国人と日本人が協力し、難局を乗り越えたい」と力を込めた。

 発案した孟華川さん(35)は、日本の無償資金協力で建設された北京市の総合病院「中日友好病院」で国際交流を担当する職員。中国で新型ウイルスが猛威を振るっていた2月、日本人から同病院にマスクの寄贈があり心を動かされた。

 幼少時に日本のアニメに親しみ、北京第二外国語大学の大学院で日本語を学んだ。日本で新型ウイルスの情報を求める声があるのを知り、同級生で医療関連会社を経営する楊明月さん(36)と共に中国政府が公表した診療方針や看護基準の翻訳を決断。同大出身者に声を掛け、ボランティアを募った。

 最新の専門用語もあり当初は翻訳に頭を悩ませた。孟さんは「医療現場で使う資料だから間違えられない」と中国で医師の資格を持つ日本人に協力を要請。両国の約20人で精度を高めて仕上げた。

 翻訳した成果は日本医師会のホームページで公開され、約70の大学病院などにも送った。院内感染対策の資料もあり、日本から「とても参考になった」と感謝のメールが寄せられた。

 日本の医療現場でのマスク不足を受け、孟さんは日本に留学経験のある中国人らから計約10万元(約150万円)を集め、中国で購入した計約4万枚を複数の大学病院に近く届ける予定。「少しでも協力したい。日本で早く新型ウイルスが終息してほしい」と望んだ。