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保健所9割が「限界」 調査や相談、過重負担に

2020.4.25 21:04 共同通信

保健所の現状
保健所の現状

 新型コロナウイルス感染症に最前線で対応する全国の保健所のうち、特定警戒都道府県を含め、感染者の多い16都道府県の35カ所を抽出して共同通信がアンケートをしたところ、9割に当たる計32保健所が「限界ぎりぎりで対応している」「事実上、限界を超えている」と回答した。多くが感染者に関する調査や相談数の多さを理由に挙げており、過重な負担が改めて浮き彫りになった。

 16都道府県は「特定警戒」の北海道、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、岐阜、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡と、感染者が多い群馬、福井、広島。17~23日に電話や書面で実施した。

 新型ウイルス対応の現在の態勢を質問すると、「限界ぎりぎり」が最多の24保健所、「事実上、限界を超えている」も8カ所あった。「余裕を持って対応できている」は一つもなく、残り3カ所は「限界超え」と「ぎりぎり」の間が1カ所、「ぎりぎり」と「余裕」の間と回答したのが2カ所だった。

 厳しい理由を複数回答で尋ねたところ、最多の28カ所が「感染者への聞き取りや接触者の追跡調査」を挙げた。「相談件数の多さ」(24カ所)、「相談人員不足」(15カ所)と続き、相談業務に追われる実態も明らかになった。

 限界超えの8カ所からは「土日関係なく出勤し、本当に厳しい。泣き言を言う余裕もない」(茨城・つくば)「職員が1人でも倒れたら破綻する」(東京・池袋)と、激務を指摘する声が続出。「職員がいつ感染してもおかしくない」(神奈川・横須賀市)と危機感を訴える回答もあった。

 1日の相談件数は大阪市の「1300~1500件」が最多。「(電話が)ひっきりなしにかかっており、集約できていない」と答えた保健所もあった。誰からの相談かの質問には「医療機関以外の一般が多数」とした保健所が目立つ。相談内容について(複数回答)は「医療機関への受診相談」(30保健所)が多く、「PCR検査の要請」「新型ウイルスへの一般的な不安」が続いた。

 自由回答では、保健所へのマスクや防護服の支給を求める意見もあった。