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自粛要請後も長崎県バスで移動 クルーズ船の乗員、感染拡大

2020.4.24 0:50 共同通信

三菱重工業長崎造船所に停泊中のイタリア籍クルーズ船「コスタアトランチカ」=23日、長崎市(共同通信社ヘリから)
三菱重工業長崎造船所に停泊中のイタリア籍クルーズ船「コスタアトランチカ」=23日、長崎市(共同通信社ヘリから)

 長崎市香焼町の三菱重工業長崎造船所に停泊中のイタリア籍クルーズ船「コスタアトランチカ」で新型コロナウイルス感染が拡大している問題で、長崎県が船側に乗下船の自粛を求めた以降も、県交通局の貸し切りバスで乗員が移動していたことが23日、分かった。船内ではこれまでに、計48人の感染が確認されている。

 船には最初の感染者が判明した4月20日時点で乗員623人が乗っており、乗客はいない。県は全員を検査する方針で、自衛隊などが検体の採取を続けている。

 県港湾課によると、国内の感染拡大を受け、県は3月6日に船会社側に乗下船の自粛を要請し、船の修繕を請け負った三菱造船側にも通知。三菱側は同14日以降は下船させないと県に報告した。

 三菱造船は感染者が判明した当初、14日から乗員は下船していないと説明していたが、22日の記者会見で一転して外出の事実を認めた。中村法道知事は「私は知らされていなかった」と不快感を示していた。

 交通局によると、船会社側の依頼を受け、3月26日昼に大型バス(定員53人)1台で長崎港から長崎市内のホテルに、翌27日朝もこのホテルから長崎空港に乗員を運んだ。雇用期間を終えて帰国するためで、乗車人数や下車後の行動は不明という。

 交通局は県の自粛要請を把握していたが、「公共交通機関より貸し切りバスの方が安全と判断した」と説明。船内の感染拡大を受け、4月22日に初めて県対策本部の事務局に運行を報告した。