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社会

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酔っぱらいが減ったロシア

2018.1.17 15:42 共同通信
1994年8月、モスクワの酒屋でロシア大統領の名を冠したウオツカ「ボリス・エリツィン」を箱から取り出す店員(ロイター=共同)
1994年8月、モスクワの酒屋でロシア大統領の名を冠したウオツカ「ボリス・エリツィン」を箱から取り出す店員(ロイター=共同)

 ロシアと言えば、寒い国という以外にウオッカをはじめとするアルコール度数の強い酒を多量に飲用し、アルコール中毒が多い国との印象をお持ちの人が多いのではないだろうか。国家元首からして、初代大統領のエリツィン氏が泥酔し足を滑らせて川に落ち、死にかけたエピソードは有名だ。

 しかし、時代は変わったようだ。ロシア紙コメルサント電子版によると、スクボルツォワ保健相は16日、モスクワでの経済社会問題での会合で「ロシアの人口当たりのアルコール摂取量は過去5年間で、80%減った」と誇らしげに言明。一方で、何らかのスポーツを行う人の割合は40%増え、喫煙者の割合は22%減ったことも明らかにした。

 保健相は具体的な数字は明らかにしなかったが、ロシア人の飲酒量が減少傾向にあるのは間違いないようだ。ロシアの消費者保護団体「ロスパトレブナッドゾル」によると、2009年に1人当たり15リットルだったアルコール消費量は16年には10リットルあまりと3分の1も減少。これに伴い病院などの治療施設に収容されたアルコール中毒患者数も同期間に24%減った。

 ロシア政府は現在、「しらふのロシア」と銘打った反アルコール運動を展開。アルコール飲料の広告を禁じたほか、低価格のウオッカ販売を規制し、アルコールの販売場所、時間などを制限。未成年に対する販売も厳しく取り締まる姿勢を打ち出している。旧ソ連のゴルバチョフ書記長時代に行われた反アルコール運動は、密造酒製造の横行や酒税の大幅な落ち込みによる財政上の問題から撤回に追い込まれたが、エリツィン時代、プーチン大統領の長期政権を経てようやく実を結びつつあるようだ。 (47NEWS編集部 太田清)